2024年11月09日 20時58分

《教育・社会 》

かのや女性会議~子育て支援充実と働きやすい環境整備等

 かのや女性会議が、令和6年11月5日、RINA BASE+で開催され、女性の視点から様々な意見が出され、市政に対しての提案があった。

 かのや女性会議委員と鹿屋市長との意見交換会として開催されたもの。
 ひとが元気!まちが元気!「未来につながる健康都市かのや」の実現に向け、女性委員達が話し合った提案を市長に届け、意見交換するもの。

 出席したのは、中西茂市長と次のかのや女性会議委員6名。(敬称略)
 堀之内節子、延時幸子、切通ひかり、前田彩花、岩坂磨耶、岩﨑翔子。

 中西市長のあいさつ、かのや女性会議の経緯説明があったあと、委員による提言、意見交換、市長や当局から総括があった。

写真=提案する堀之内委員

 かのや女性会議の趣旨は、誰もが暮らしやすく、活躍できるまちを提案。

 若年層の女性人口の減少、少子化の進行、価値観・ライフスタイルの多様化など社会を取り巻く環境の変化に対応し、社会の活力を維持していくために政策・方針決定過程への女性の参画拡大や活躍の推進がこれまで以上に求められることから、産業、雇用、教育、保育福祉等の各分野において、女性の視点から様々な意見を市政に反映させる。

 第1回目が、8月に行われ意見の洗い出し。第2回は9月で、意見の深堀りを行った。

写真=提案する延時委員

 【提言1】
地域のつながりを活かした「地域若者応援プロジェクト」

〈背景〉
 鹿屋市は高校卒業時に進学や就職で鹿屋市を離れる若者が多い現状があります。一度鹿屋を離れても、また戻ってきたくなる鹿屋市にするため、地元の人や食文化、自然、文化などとの関わりを通じて地域への愛着を育んでほしいです。

〈現状と課題〉
 町内会は衰退しており、活動の担い手が不足している。
 地域のつながりが希薄化している。
 若い世代は地域との繋がりを持ちたがらない。
 こどもの地域での体験が減ってきている。
 市民講座や食育体験にて料理教室を開催しているが、身近なところで親子で参加できるとよい。

〈提言内容〉
 ~地域の食文化を活かした料理教室の開催~
 地元の食材や地域に根付いた郷土料理の教室を各地域で定期的に開催すれば、地域の世代を超えた交流の場となるのではないでしょうか。
 こどもや若い世代へ郷土料理を継承できる。
 こども食堂のようにみんなで食を共にできるとよい。
 先生は地域の高齢者。
 プロジェクト参加者の自主的な開催が望ましい。

 ~こどもが主体のイベントの開催~
 地域資源を活かした体験活動や昔ながら遊び教室などこどもが主体となれるイベントで地域の人たちとの交流が増えれば、こどもや若者世代は地域への愛着がさらに深まり、将来鹿屋市へ戻ってくるのではないでしょうか。

 〈現状〉
 町内会などが同様のイベントを開催しでいるところがあるかもしれない。
 プロジェクト参加者の自主的な開催が望ましい。

写真=意見を述べる切通委員

【提言2】
子育て支援の充実と働きやすい環境の整備

〈背景〉
 委員から病児保育や家事支援、こどもの預かり支援を充実させてほしいという意見がありました。女性の就業率があがり、共働き世帯が増加している中、家庭内での家事や育児の負担軽減やこどもの預かり支援が求められています。行政・地域・企業でのサポート体制の構築が期待されます。

〈現状と課題〉
 小学校や学童、幼稚園・保育園などの施設が休みの時やこどもが病気の時にこどもの預け先がなく、仕事に行くことができないなど、就労の妨げになっている。
 鹿屋市には民間のベビーシッターや家事支援サービスが少ない。
 近くに頼れる親のいない子育て家庭では、仕事と家事・育児の両立に負担がかかっている。

 人口減少に伴い企業の働き手も減っている。労働者の確保も深刻な問題となっている。

〈提言内容〉
 ~地域での家事支援サービスの提供~
 若い世代も気軽に利用できる家事支援サービスの仕組みづくりが必要ではないでしょうか。
 家庭内での負担を軽減し、子育てと仕事の両立が支援できると考えます。

 シルバー人材センたーや元気な高齢者を活用する。
 高齢者も若い世代も生き生きと仕事ができる。

 ~企業主導型の子育て支援の確立~
 事業所において労働者が仕事と子育てを両立できるよう支援する取組みが、今後増えいくように仕組みづりをできるとよいと考えます。

 事業所内にてこどもの預かりを依頼できる仕組みがある
とよい

 事業所内で預がり制度を導入することで、働く親が安心できる環境を整えることができる。

 事業所内での預かりや子連れ出勤を実施しいる企業のモデルを作り、市内企業に広げられるとよい。

写真=意見を述べる岩﨑委員

 これらの提案が発表され、町内会加入状況、金額や活動などについて、こども食堂など子供の居場所づくりを。
 公共御施設の利用についても、1か月前の予約や2か月かかるところも。夕方は閉まってしまうので使い勝手がよくないのでは。公園の遊具も隅っこに追いやられ、使えないものも。

 急に子供を預けたいとことがあっても場所がない。
 子育てでお願いをして、今から取り組んだとして3~4年後では、子育てが終わってしまう。

 若い世代と高齢者とのマッチングできるものを、空き家そのものの情報だけでなく空き家を使いたい人の情報も…などの意見も出ていた。

 今後、女性の視点から出た様々な意見を市政に反映させていく取り組みが模索される。

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