《人 》
南大隅町商工会の新会長に選ばれた藤田秀洋氏
先日開催された南大隅町商工会総会で、玉置博祥会長(ねじめびわ茶十津川農場)からバトンタッチを受けた藤田秀洋氏(64・写真のフジタ)。
前任は理事で、今回副会長2人も退任し入れ替わって藤田体制に。
総会での新任あいさつでは、「いまのピンチをチャンスにし、私たちの代でまた頑張って、次の世代にバトンタッチしていきたい」など述べた。
南大隅町では、町の一大イベントとして、商工会青年部を中心に、昭和63年から商工会・行政・カヌー協会を主体として実行員会を組織し「ねじめドラゴンボートフェスティバル」を開催。
毎年参加120クルーの大イベントとなっていたが、コロナ禍もあり2021年から中止になっている。その当時の青年部年代の会長となった。
会長としては「商売するにあたって厳しい環境にあるが、GWや先日もJAカラオケ発表会、オールドカーフェスもあって賑わいが戻っていて、宮田小でインターネット発信など、自分より下の年代が頑張っていて頼もしい限り。
今回、自分らも含めもっと下の世代の人たちに、歯を食いしばってタスキをつなぎたいという思いで立候補させてもらった。
一人じゃできないけれど、平川、浪瀬二人の副会長、皆さんとともに頑張っていきたい。
商工会は、なくてはならない存在で、青年部では30年ほど貴重な経験をし、青春させてくれた場でもあって、また、資金繰り等も制度を使ってやってこられている。
身の引き締まる思いで、これから行政や会員の皆様のお力で下の世代につないでいきたい。
これまで玉置会長、永山副会長ら役員で商工会の活動、活性のために尽力されてこられ、役員、先輩会員の方々、その後姿を見たらきばらんならねえという気になる。
元気をもらえ、一人じゃできないことを皆でやり、背中を押してくれるところ
この厳しい環境を受け止めながら、そこだけ考えるとやんでしまいそうだが、商工会は、入っていて元気をもらえるところであり、一人じゃできないことを、みんなでいっしょにやったら乗り越えていける、背中を押してもらえるところだ。一生懸命頑張ります」など抱負を語っていた。
ドラゴンボートフェスについては、今年は、9月ごろに町内の地域チームによるレースを開催する予定だという。
今の若い世代には「規模が大きくなりすぎて、自分たちが楽しめるイベントでなくなった。」などという声や、年輩者らは「フェスの日には、青空市が開催され、青空市がベースのイベントだった。原点に戻って」などの声もあるようだ。
県外、国外からも多くのチームが参加、選抜されたチームがマレーシアの国際大会などにも出場し、地域活性化のためにも盛大に開催されてきたフェスだが、新会長は青年部でも30年ほど活動し、一番盛り上がっていたときと、現状も知っている年代の会長として、今後、地域商工業のためにどういったかじ取りをしていうくのか、任期は3年、新しい年度がスタートした。