2025年04月08日 21時42分

《選挙 》

南大隅町長選は新人2、現職三つ巴の激しい戦いへ

定数12の町議会議員選挙には、現職10、元職1、新人4の15人

 任期満了に伴う南大隅町長選、町議会議員選挙は、令和7年4月8日告示され、町長選には新人の元衆議院議員秘書の田中彗(けい)氏(42)、同じく新人で元町企画観光課長の愛甲真一氏(58)、現職の石畑博氏(69)が立候補(届け出順)、三つ巴の戦いに突入した。

 定数12の町議会議員選挙には、現職10、元職1、新人4の15人が立候補で激しい選挙戦がスタート、13日の投票日に向け公約等を訴えていく。

 南大隅町長選の各陣営の様子は次の通り。

人口減少を止め町の再生を使命に決意

 田中候補は、佐多辺塚打詰で第一声。
 「この土地を初めて訪れたときに宿命を感じた。それはこの辺塚の漁港を山中貞則先生が整備した、そうした功績を讃える碑を見たからです。私の両親は、沖縄の海洋博で出会い、沖縄の本土復帰、その後の沖縄振興に汗をかかれた。
 山中貞則先生がいたから私はこの世に誕生したと思っている

 その山中先生の愛したこの地元を今度はよそ者である私が汗をかきたい。その仕事のために汗をかきたい、その宿命を感じ、それを使命にしようと4年前に決意をした。

 どうか辺塚の皆様、南大隅の再生のためには、町長に田中彗をよろしくお願いします」と第一声。

 選挙事務所のある根占川北まで選挙カーで走り、人口減少に伴う地域の現状を訴え、人口減少を止めるために自衛隊関連施設誘致や民間ロケット発射場整備など含めた企業誘致で持続可能な町へ。

 高齢化率の高い現状に、高齢者福祉の充実や空き家対策。子育て支援のさらなる充実。親と子や孫の三世代が同居、近居できるよう支援を充実。

 第一次産業を守っていくためにも、この壮大な自然を守っていくこと、生物多様性と地球環境の保全が何よりも重要だということなど訴えている。




もう一回このまちに輝きを取り戻したい

 愛甲候補は、根占川北の選挙事務所前で第一声。
 後援会会長の鶴窪正則選対本部長があいさつ。
 森田俊彦前町長、溝格医療法人慈風会(厚地脳神経外科病院グループ)法人統括本部総務法務部長が応援演説。

 愛甲候補が「ようやくこの日を迎えることができた。これまで多くの方々に支えていただいた。昨年9月に役場を退職、どうして退職してまで、もう4年待てないかなど言葉をいただく中、私は待つことができるかもしれませんが、このまちが待つことができないとの思いがあり、覚悟を決めて立ち上がった。

 この4年間、多くの事業が継承されたまま、未来へ投資する事業、新たな事業が多くなかった。そのことに危機感を感じ、ここで立ち上がらなければこのまちが本当に疲弊していくという思い。
 
 合併して20年が経つ。多くの事業を一つひとつ検証、見直していきたい。
 後援会を立ち上げ6か月、根占地区を4回、佐多地区を3回廻り、多くの方々とお会いできた。
 延べ3157名、このことが自分の財産になり、この声を次の町政に必ず活かしていきたい。
 
 多くの課題が山積、佐多地区に住み続けたいが真寿園が無くなり、泣きながら鹿児島市の施設へという姿。介護保険料をいただく中で絶対にあってはならないこと。
 まずは佐多地区の介護老人施設を再開させること。

 子育て支援、保護者の負担軽減の事業がある中、金銭的給付よりもっと子どもたちに力をつけてほしい、教育環境を整えという声。
 子育て支援、特別支援教育など整えていく。

 人口減少対策、特効薬はないが、交流人口、関係人口を増やし、佐多のはまゆう保育園は保育園留学を取り組んでおり、2拠点生活で最終的に移住定住に繋げていく仕組み。

 一つひとつを丁寧に取り組んでいきたい。マニュフェストを真剣にしっかり作った。これを実践していきたい。
 若い世代、女性が活躍するまちは活気がある。もう一回このまちに輝きを取り戻したい。
 命がけで最後までがんばり取り組んでいく。」などと決意表明を行った。
 
 だるまの目入れ式があり、後援会の渕脇耕二氏によるガンバロー三唱で街宣へ繰り出した。


今を大切にしたまちづくりで2期目も頑張らせていただきたい

 石畑候補は、根占町川北で第一声
 福元祐義後援会長があいさつ。
 自由民主党幹事長の森山裕衆議院議員のメッセージが披露され、西高悟県議会議員、宮原順東串良町長、永野和行肝付町長(福元了副町長代理)、新田敏郎錦江町長、尾辻一義南大隅町畜産振興会長、富田昭仁大隅町認定農業者協議会長、池添勝好ねじめ漁業協同組合代表理事組合長、同級生代表の永吉敏春氏がそれぞれ激励のあいさつを行った。

 石畑候補は、「農林水産業、建設業、商工業など多く来ていただいた。この4年間動いてきて、その中でも出来なかったことを続けてやりたいという思い、皆様方からのお電話いただき、その都度一つひとつに答えを出してきた。

 農林水産業の振興が第一、子育て支援、自治会支援、この3つを4年前に掲げ、農林水産業も若い後継者が、5年、10年先、来年の目標を立て、農家や後継者が不安にならないような政策。
 薬剤散布やハウスの開け閉め、牛の分娩も携帯で見守る環境もできつつあり、少しでも労力軽減になるよう営農を。

 根占漁協のかんぱちや一本釣りも規模拡大し雇用をうんでいてありがたい。

 子育て支援も、鹿屋市で仕事、家をこちらに借りて通勤したり、50世帯104人が移住してきている。
 
 自治会も合併をしようという小さな自治会もあり、そこに支援をし、それぞれの地域で住んでる環境を大事にしていき、2人に1人が65歳という現状の中で、そういった方々があって今の町がある、そこを大事にしていきたい。

 町民の生活を第一にしてきて、町の施策を公平に、福祉や介護施設で働く方々の支援、将来はお世話になることになり、今を大切にしていきたい。

 人口が6000人を切ったが、増やしていくのは至難の業、日本全国で奪い合いの中、小さい町だからできることがある。

 この4年間でやれたこと、さらに拡充していき、自治会、高齢者、子育ての支援もしっかりやっていく。
 コミュニティバスも、バス停まででなく、各家庭に回っていく環境を整えていきます。

 そういったお一人お一人の声なき声を聞き、長く住んでいただけるまちづくりに努めていきたい。

 根占新港の整備、なんきゅうフェリーさんも船を大きくしたいという計画もあり、肝属郡医師会立病院も、安心して入院することのできる病床のある病院に。

 今ある財政を、今いる方々に使っていくのが予算の在り方であり、2期目も皆さん方からきばらんといかんとおっしゃっていただけるまちづくりに努めてまいりたい。まだまだ元気、2期目も頑張らせてください」など決意表明。

 必勝祈願「がんばろう」三唱を、若手農業経営者代表の池之迫博氏が行い、街宣へと繰り出した。

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