2023年11月16日 13時07分

《オーガニック 》

超党派でオーガニック給食を全国に実現する議員連盟も設立、東京23区では8割が無償化

食の安全とオーガニック給食~世界の流れと日本の現状 私たちにできることは?~

 上映会「食の安全を守る人々」&元農林大臣・山田正彦氏講演会「食の安全とオーガニック給食~世界の流れと日本の現状 私たちにできることは?~」が、令和5年11月12日、県民健康プラザと鹿屋市東地区学習センターで2回開催された。
主催は、大隅半島女性議員ネットワーク

アグリビジネスは日本に幸せをもたらすのか、日本は世界の潮流に逆行か?

 映画「食の安全を守る人々」のストーリーは、種子法廃止、種苗法の改定、ラウンドアップ規制緩和、そして表記無しのゲノム編集食品流通への動きと、TPPに端を発する急速なグローバル化により日本の農と食にこれまで以上の危機が押し寄せている。
 
 しかし、マスコミはこの現状を正面から報道することはほとんどなく 、日本に暮らすわたしたちの危機感は薄いのが現状である。

 この趨勢が続けば多国籍アグリビジネスによる支配の強まり、食料自給率の低下や命・健康に影響を与えることが懸念されることになる。

 アグリビジネスは日本に幸せをもたらすのか、それとも日本は世界の潮流に逆行しているのかを問う作品。

 日本で、海外で農と食の持続可能な未来図を描く人たちを、弁護士で元農林水産大臣の 山田正彦が、長年、農業をテーマに制作を続けている原村政樹監督との二人三脚で撮影を進め、日本国内だけでなく、アメリカでのモンサント裁判の原告や、子どものために国や企業と闘う女性、韓国の小学校で普及するオーガニック給食の現状など幅広く取材した映画。
 
果たして日本の食の幸せな未来図はどこに…と問いかけるもの。

日本映画復興奨励賞受賞、キネマ旬報文化映画第7位の『タネは誰のもの』の元となった、クラウドファンディングでも話題を呼んだドキュメンタリー。

自閉症や登校拒否は、食品に影響があるのでは…化学物質が原因?…

 講演で山田氏は、いま子どもたちで通常のクラスで授業が受けられない子がどれくらいいるか、文科省がようやく発表した。いわゆる特別支援学級とかで、16万4千人いて、わずか10年で10万人増えた。なんでだと思いますか?…と問いかけた。

 木村-黒田純子医学博士によるラットの実験で、私たちの世代F1、子どもたちの世代F2ですが、ラウンドアップの主成分グリホサート、モンサントの枯葉剤そのもの。
 厚労省でこれを一日当たり、一生摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される摂取量の半分でラット実験した。これがどうなったか。

 F1、F2私たちの世代まではそんなに影響がなかったが、孫、ひ孫3代4代と異常なラットがいっぱい出てきた。代を重ねるごとに異常が増幅される。

 これら自閉症や登校拒否は、食品に影響があるのでは…と思いがある。
 こういった化学物質が原因で、アメリカの学校のグランドでラウンドアップ、除草剤を20回、30回撒いたら末期がんになった。
 そのジョンソンさんらにお会いし、その後日本に帰ってきて、私の体の中にラウンドアップの成分があるんではないかと調べてみた。

 日本の小麦のほとんどは輸入ですよね。輸入小麦の98%はグリホサートが検出されている。私たちはグリホサート入りのパン、特に学校給食のパンを食べている。私の中にもあった。

 ネオニコチノイド系の殺虫剤、浸透性農薬といって、全部煮ても焼いても洗っても全く消えない、全部私たちの体の中に入っている。私の中に入ってる、フランスの機関に、5万円キットで23人を調べ、7割で検出された。
 皆さんの中の7割にもネオニコチノイド系が入っている。
 また、尿の検査をして全員からネオニコチノイド系が検出された。

 それは遺伝子のスイッチのオンオフを切り替えるという。遺伝子細胞、いろんな判断する目、それが突然切り替わり、そのままで子供に水平移動、その子供にも水平移動するという。私は孫が6人いるが、そのスイッチが入ると孫やひ孫に移動していく。

 そうすると10年で10万人増え16万人になったというのがよくわかる…など話した。

 どうしたらいいか、映画の中に出てきた家族、突然自閉症、怒り出して暴れ出し、学校にも行かない。びっくりして病院に連れていって腸内細菌を調べた。クロストリジウムとう脳をおかしくする菌がいっぱい出た。

グリホサートは、植物がアミノ酸を作るのを壊し、善玉菌、植物性が壊され、動物系の菌が残る。
今、収穫前にラウンドアップをまいてるが、浸透性農薬は、小麦の芯まで浸透して水分をゼロにする。
小麦アレルギーも、やめた4週間で劇的に回復した。世界でもやっていて、4週間、完全にオーガニックのものをたべれば、90%は体からデトックスできる。

世界は変わってきた。EUはあと7年で25%は有機栽培になる。遺伝組み換え作物、ラウンドアップ入っているが、こういった遺伝子組み換え農産物は、2016年から規制されている。日本はまだですが。

こういったものをやめて有機農法、例えば韓国の学校給食は、無償有機です。高校から幼稚園、公立病院、老人穗むなども。ブラジル、台湾もそう、日本は遅れている。
世界の流れがそうした中で、日本も変わりつつある。
 

全国オーガニック給食協議会が設立、鹿屋、大隅半島でもその動きを…

 オーガニック給食やっているところ37しかなかったが、今、劇的に増えてきている。それは、昨年10月26日に全国オーガニックフォーラムがあった…として千葉県いすみ市の主催のフォーラムの様子を映像で観た。

 また、韓国のスーパーでのオーガニックコーナー、NonGMO、アニマル植えるフェアの食品が並んでいることや、鈴木宣弘東大教授のメッセージなどを観て、「日本の学校給食の無償化自治体も3割、東京23区では8割が無償化となっている。この流れを進めていくと、お母さんたちの力で有機化に繋がる。

 全国オーガニック給食協議会が設立され、超党派でオーガニック給食を全国に実現する議員連盟も設立され、「皆さんの力で、オーガニック給食を」など訴えていた。

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