《おおすみ雑記 》
農や食というものを、自分の中で今一度考えてみる
地震や台風が日本列島を襲い、多くの被害、被害者が出ている。一刻も早い回復を願うが、これまで100年に一度と言われたような豪雨や風水害も、日常的とまでは言わないが、それなりの頻度で起こっている。
世界に目を向けてみると、終息の見込めない戦争、それも農業大国、世界の穀物生産地が戦場になり、また異常気象で干ばつの影響、大規模山火事等で、近い将来の食糧危機も唱えられている。
そうした中で、私たちが生きるための飲食ということを改めて考え直す時が来ていると思う。

先日は、鹿屋市新生町で映画『医師 中村哲の仕事・働くということ』上映会があった。
中村哲さんは、医師である傍ら、アフガニスタンを大干ばつが襲い、水資源の確保にも取り組み1600本以上の井戸を掘削し、さらに25キロ以上にもおよぶ用水路も建設し砂漠化した大地に緑を蘇らせた…ということが知られていて、それが有名で、その部分がクローズアップされている。
私もそうしたイメージだったが、この映画を観て、医師としてアフガニスタン山間部の無医地区の苦境を知って国境の峠を越えて15年かけて診療所を次々と開設。
その後も活動地域を広げ、最も多い時期は両国の11カ所で診療所を運営したという、大地に緑を蘇らせるというきっかけを作った、医師としての活動が底辺にあったことを知って、その映像も流されさらに感動した。
近い将来、食料に関しても世界中で危機的状況…
そしてこの病気の根源は、医師がどれだけいても治らない、人々の生活、衛生上の問題、そして飲める水不足、医療だけでは限界があるということを感じ井戸を掘削。
そして大干ばつが襲い、7年かけて用水路も建設し砂漠化した大地に緑を蘇らせた。
これはアフガニスタンの問題であるが、近い将来、食料に関しても世界中で危機的状況が出てくると感じている人も多いと思う。
こうした話をすると、全然取り合わない人、危機的状況はあるかもしれないが何とか乗り越えられると思うと考える人、それと将来的に自分のこととして何らかのアクションを起こそうとしている人、それぞれだ。
素人がこんなことを言ってと怒られそうだが…
そう考えた時に、農業が盛んと言われるこの大隅半島で、農や食というものを、自分の中で今一度考えてみることにした。
農業に関しては、窒素、リン酸、カリが大事だということを、農業をしない私たちもそう覚えてきた。
しかし、それは何かが違う、語弊があるかもしれないが農業を工業化、工場化するときの論理に近いのではないか。
もっと根本的に、太陽光と光合成や水と二酸化炭素の関係、土の問題以前に、植物がちゃんと発芽し、育っていくメカニズムのようなもっと原点になるものに目を向けていかなければならないのでは…、最近そんなふうにも考えるようになった。
農家の方からは素人がこんなことを言ってと怒られそうだが、そういったことをしばらく記していきたい。(米永20240902)