《エコ 》
韓国高校生が、対日理解促進交流で大崎町でSDGs学ぶ
外務省が推進するJENESYS、対日理解促進交流プログラムの一環として実施されている「日本各地のSDGsの取組~鹿児島県・熊本県の事例~」が、令和6年2月16日大崎町でも開催され、韓国高校生28人が同町のリサイクル、SDGsについてを視察し学んだ。
写真=細かく分別される様子を視察
韓国高校生一行は、13日来日し東京都新宿区大久保でフィールドワーク、外務省内で「最近の日韓関係等」講義。
15日には来鹿し「国際交流員から見た鹿児島県の魅力」の講義を受け、「SDGs Quest みらい甲子園」で新日本科学賞を受賞した鹿児島情報高校を訪問し交流、かごしま環境未来館を視察。
16日には、リサイクル率12年連続日本一の大崎町「OSAKINIプロジェクト」の埋立処分場、大崎有機工場、そおリサイクルセンターを視察。
一般社団法人大崎町SDGs推進協議会に井上雄大企業連携担当による同協議会の取り組みの講義を聴いた。
写真=金属の分別の様子も
そおリサイクルセンターでは、27品目に分別された資源ごみが、同センターに搬入され、さらに55種類に仕分けされている様子、例えばフライパンの鉄の部分と、取っ手のプラスチックの部分とをセンター職員が取り分けている作業などを熱心に見学していた。
写真=フライパンの鍋と取っ手の部分を取り外す作業を説明
井上氏の講義では、「リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ」として、視察してきた有機工場で作られたたい肥を農園や畜産、漁業で使用し、そこ個で作られた野菜等をレストランの食材となり、また物産館で販売されるなどのリサイクル。
解体された廃材を使って建てられたエコ宿泊体験施設には、大崎町に国内外から視察に来た人たちを泊め、そこでは太陽光や薪ストーブなどを体験。
すべてのものはリユース・リサイクルされて循環する「サーキュラーヴィレッジ大崎町」の内容を説明。
写真=大崎町の取り組みを熱心に聞く
韓国の高校生は熱心に聞き入り、特に韓国は生ごみリサイクル率が95%を超えると言われており、質疑応答では、崔成旭(チェソンウク)君(17)は「生ごみを集める際に臭いなどで、周辺から苦情は来ないのか」など質問。
逆に井上氏から、「95%を超えるという韓国の生ごみ処理の仕方は」などの質問には「流し台に処理する機械がおいてあったり小さなサイズのコンポストを使う」など答えていた。
また、秋嘉盈(チョガヨン)さん(17)は、「天ぷら油の回収はどうなっているのか」など質問。
他に「燃えるごみの袋に自分の名前を書いて捨てているのですか」など、日本と韓国との資源ごみリサイクルの違いについて興味深く質問していた。
一行は、鹿児島市内でホームスティ、熊本では観光や震災体験談や復旧状況を聞き、意見交換なども行った。