《議会 》
委員会で台湾視察費用削除も 本会議ではその修正案否決
尾脇市長ら4人の視察経費141万円 垂水市議会最終本会議で
垂水市議会(北方貞明議長)の令和7年第3回定例会最終本会議が、令和7年9月26日開かれ、19日の委員会では、市長らの台湾視察に対する費用を削除する修正動議が可決されていた令和7年度一般会計補正予算について、委員会の修正案に対し討論がそれぞれなされたあと否決となり、台湾視察に対する予算が認められた。

写真=令和7年第3回垂水市議会定例会
19日に開かれた総務文教委員会では、10月に予定されていた尾脇雅弥垂水市長ら4人の台湾視察が、「日程や訪問場所が未定、準備不足」として、その視察費用141万円削除の修正動議が3対2で可決されていた。
これを受けた最終本会議では、高橋理枝子副委員長が委員会報告を行い、池山節夫議員が修正動議に反対の立場で討論、池田みすず議員と堀内貴志議員が賛成討論を行い、起立採決で感応寺耕造議員が退席、5対5の同数で議長採決によって修正案が否決されたもの。
修正案賛否は次の通り(敬称略)。
賛成議員=高橋理枝子、池田みすず、堀内貴志、篠原靜則、持留良一
反対議員=宮迫隆憲、前田隆、新原勇、梅木勇、池山節夫。
この結果に対して、尾脇市長は、「これまでも教育等で台湾との交流は行われてきました。観光や産業を考え、国内の人口減少を考えるとき、そのパイを補うのは交流人口増。マリオットホテルができたおかげで3000人くらいの外国人も訪れるようになっている。韓国に次いで台湾が来日観光客が多く、これらをもっと伸ばしていくためもさらに交流が必要。
また、ブリやカンパチ、農畜産物など考え、ブリの生産高では長島町だが、海外輸出は圧倒的に垂水が多く、曽於市の20周年のときに台湾の総領事長に垂水に寄って宿泊してもらったこのタイミングで、教育、観光、産業などでの交流をより深めていけ、人的交流のメリットしかないと考えてのこと。
日程や訪問先などについて、委員会でもそれらの説明を申し上げた。
垂水市にとって、いろんな意味での新たなスタートとなる視察としたい」など語っていた。