2025年10月01日 20時06分

《オーガニック 》

かごしま協同集会2025 大隅半島での取り組みなど紹介

 かごしま協同集会2025「食べることはみんなで生きること~おいしい革命」が、令和7年9月28日(日)、鹿児島市のカクイックス交流センターで開催され、リレートークでは、鹿屋市の隈崎和代さん、小岩正博さんらが取組等を話した。

 第1部では、「WE ARE WHAT WE EAT 食べることは生きること~アリス・ウォータースのおいしい革命」の映画上映。

 全米で予約の取れないレストランシェ・パニース創始者であり、オーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータースが「おいしい革命の探究」へ向かうドキュメンタリー。

 第2部は、子ども×食×農 未来を耕すリレートーク
 青山浩一先生(子どもの身体と食)
 隈崎和代先生(有機給食への第一歩)
 橋口創也さん(米づくりや野菜づくり講座を展開中)
 小岩正博さん(マイ田んぼプロジェクトを通して米づくりを応援)

 第3部は、協同組合の取り組み紹介
 
 会場ではオーガニックなマルシェも開催された。

 第2部のリレートーク、マイ田んぼプロジェクトを通して米づくりを応援の小岩さんは、小規模生産者グループおおすみ百姓の森代表。

 同グループでは、「代々受け継がれてきた固定種や在来種の種を大切に」「生きものに優しい農業」「生命が喜ぶ食べ物を子どもたちに」という考え方で、米や麦、野菜づくりやお菓子、雑貨、飲食店などがメンバー。

 消費者と生産者、販売業者と一緒になって、「生きものに優しい暮らし=心地よい」を広げていくことを目的に活動。

 その設立経過や現在の活動状況などを説明した。

 食べものを食べる消費者、食べものを作る生産者に関わり、オーガニックマルシェや直売所販売などの販売支援、マイ田んぼプロジェクトなどで農業体験支援を行い、その人たちが食べるから作るへ、ゆくゆくは小規模生産者へ…という流れを作っており、それが広がりを見せようとしている。

 マイ田んぼプロジェクトの概要を紹介、年間スケジュール、苗床づくりから代掻き、ビーバー講習、水路整備、種蒔き、田植、田車押し、稲刈り、脱穀、田んぼでランチなどを説明。
 鹿児島で作られてきた伝統米を育てている多品種圃場も紹介。

 自家米作りの次は、菌ちゃんワークショップ×貸農園の参加者を募集、自家用野菜づくりにもチャレンジし始めている…ことなどのトークを行った

 かごしま協同集会では、次のメッセージを伝えている。
 いま鹿児島の地域社会は、お米をはじめ物価急騰、異常気象、農産物被害 人口減少と深刻な危機に直面し、それらは私たちの暮らしに大きな影響をもたらしています。

 そして、貧困の拡大は将来を担う子どもたちにも様々なリスクを誘発します。子どもの貧困は、決して保護者だけの問題ではありません。

 社会の危機ともいえる時代、その解決は「食」を見直すことではないでしようか。

 人間の暮らしの基本である「食べること」を、地域みんなの協同の力で地域社会を元気にする活動として取り組んでいます。

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