《選挙 》
樋之口候補が大隅入り、常設型県民投票所例をなど政策訴え
20日告示された任期満了に伴う鹿児島県知事選は、いずれも無所属で、元県議の新人、米丸麻希子氏(49)、市民団体共同代表の新人、樋之口(てのくち)里花氏(52)、再選を目指す現職の塩田康一氏(58)の3人が立候補、大票田の鹿児島市内でそれぞれ第一声。
樋之口候補は21日、大隅地区、霧島方面から曽於市、志布志市、大崎町、東串良町、鹿屋市、垂水市の各地でそれぞれ第一声。
鹿屋市ではリナシティかのや前で、次の要旨第一声を放ち、政策を訴えた。
私は、県民の命、暮らしが大事にされる県政に変えたい、県民の声が届く県政に変えたいという思いで立候補しました。
約20年前に国連NGO新日本婦人の会に入り、地域の皆さんといっしょに地域の声を聞き、行政の届ける活動をしてきました。
子育て世代からは兄弟が次々と風邪をひくと病院窓口での支払いが大変、学校には本当にお金がかかる、修学旅行、部活などお金かかるので学校給食は無料にしてほしい。
女の子たちからは生理用品が十分に買えない、生理用品でないものを使っている。こういった声が寄せられています。
こういった声を行政に届けてきましたが、いまだに実現していません。看護師として働いていたことがありますが、お金が手元になくて、病院にすぐ子供を連れて行けず、容態が悪くなってから病院へ駆け込む親御さんも見てきました。
私は今、本気の子育て支援が大事だと思っています。鹿児島県は全国的にも子供の貧困率が高く、子供の医療費全国一遅れているこの窓口無料化の制度、県外の方からどうしてお金がいるのと驚かれるほど、遅れている鹿児島県を変えていきたい、そのために高校卒業後で所得制限なく窓口で医療費無料にする、すぐやります。学校給食の無料化、すべての小中学校の女子トイレに生理用品を置く、このことをすぐにやってまいります。
障害を持っている方や性的マイノリティの方の人権が守られているとは言えません。県内をあちこち回っていますが、障害を持っている方、ご家族からの悩みが多く寄せられます。
重度の障害があって、寝たきりの家族がいて、子供が急に病気になった時、預ける場所がなく困っている。夫に先立たれ障害を持ちながらこれから暮らしていけるのか心配だ、そういった声が寄せられました。
見えないところで困っている、置き去りにされている人がいる、それが鹿児島県の現状だと思います。
誰もがこの社会で生きていきたいと思えるような県として、パートナーシップ宣誓制度を導入、国、県で認められていない同性婚や選択的夫婦別姓が認めっれるようはたらきかけてまいります。
日々の暮らしに目を向け、終わりの見えない物価高騰が続き、県民の暮らしは大変。お肉を買う、野菜を買うのを控える、ちょっと買い物するのに2~3000円飛んでいく。病院に行けば5~6000円飛び、薬までもらえば7か8000円、安心して医療が受けられる環境ではない。
少ない年金がさらに減らされ、働く人の最低賃金は最低レベル、企業では後継者が届かない、早急に手当て、財政支援が必要なところ。
県内でバスの減便が続き、公共交通維持のための財政支援も惜しまずやらなければいけない。そんな財源あるの、鹿児島県はお金がないと言われますが、2500億円を超える基金が積み立てられています。この基金を使うことで掲げる政策は実現可能です。
子供の医療費窓口無料は20億円、県の財政規模は8000億円を超えており、知事がやると言えばできることばかりです。財源ではなく知事のやる気なんです。
ぜひ子供の医療費窓口医療など、県民の願い、思いをこめた政策の実現のために、わたくし樋之口里花を知事にしてください。
私たちの生活がよくなっても、戦争に巻き込まれれば一瞬にして生活は壊れてしまいます。川内原発は7月4日に設計寿命の40年を迎えます。それがさらに20年間動かせることが決まっています。古い原発を動かせ続ければ大事故のリスクは日に日に高まります。使用済み核燃料も増え続け国内では処理するところがありません。
鹿児島県は最終的に核のゴミ捨て場になることが懸念されています。鹿児島県の軍事基地化も深刻、馬毛島では米軍が爆音を立てて訓練するための基地建設が進められています。
ここ鹿屋市では大型の無人機配備が始まります。東町には弾薬庫の建設が始まり、奄美大島ではミサイル部隊の駐屯地が出来上がっています。県内が軍事要塞化されようとしています。
私は自衛隊員の命を守りたいという思いで、鹿児島の軍事基地化には反対です。そこに住む県民だけでなく、任務を遂行する自衛隊員が、命を危険にさらすことに繋がります。
大事なことは県民の声で決める、そういう県政を目指します。塩田知事は県民の声を聞かず、私たちが集め求めた県民投票を二者択一の選択では難しいと後ろ向きのコメントつけて見送りました。
安全保障の問題についても、国の議論にお任せという姿勢で、国に全くものをいいません。これでは、県民の代表として県民の側としての知事の責任を果たしているとは言えません。
私は県として、県民の声を聞く仕組みとして常設型県民投票条例をつくります。原発や軍事基地のように命に直接かかわる問題については、県民投票を行って県民の意思を確認しながら県政を進めてまいります。勝手に決めるのではなく県民の合意を得ながら進める本当の県政の在り方ではないでしょうか。
私はそういう意味では裏切る知事にはなりません。歴代の知事とは違います。わたくし樋之口里花を知事にしてください。
そして子供たちから高齢者まで誰もが安心して平和に暮らせる鹿児島県、軍事基地も原発もない鹿児島県を一緒につくりませんか。県民の皆さんと一緒にこの鹿児島をつくりたい。
そういう思いで頑張ります。皆様の大きな支援を賜り、私を知事にしてください。