2025年03月28日 15時07分
《大隅点描 》
ヒトリシズカ咲く~県レッドリスト危惧1
ヒトリシズカ(センリョウ科)は、高さ10㌢から20㌢位の多年草で、頂部に1本の白いブラシ状に花穂をつける。
鹿児島県大隅半島では、シラス台地下の明るいシイノキ林、ハルニレ林下の人里地に生える特長がある。

温暖な気候にあるため開花は平年3月上旬であるが、今冬は寒さ続きで開花が遅れた。
地中から途然と茎が出て10日ほどで開花するので、見る機会を失うこともある。
生育環境によっては大群落する。
全ック的には花と葉が同時に開くが、大隅半島のシラス台地下では花が先行し葉は遅れる特徴がある。
鹿児島県レッドリストでは「危惧1」にランクされるが、大隅地方(鹿屋市、大崎町、曽於市)では多くもなければ少なくもなく適度に分布している。
大隅の自然、歴史研究
坂本二三夫