2025年05月10日 06時57分

《大隅点描 》

ゴールデンウイークの山旅~南九州が地図のごとし望まれ

 ゴールデンウイークの期間中、高隈山地の大箆柄岳、御岳、肝属山地の甫与志岳、稲尾岳に登山し、久しぶりに県外からの登山者で賑わった。

 遠いところからは関東、関西方面からで登山途中や山頂では鹿児島方言で声掛けして、会話に花を咲かせた。

 高隈山頂からは天候に恵まれ、眼下に桜島、鹿児島市街地、開聞岳、志布志湾、肝属山地、南に遠く屋久島、北に霧島山、石堂山、尾鈴山など南九州が地図のごとし望まれ、登山者に大変人気で、スマホで記念撮影されていた。

 さっそくガイド役を買って出て、指す方向の鹿児島の地、南九州の山を山頂から楽しんでもらった。

 一方、稲尾岳では登山途中から2組(3人)と稲尾岳(稲尾神社)までガイドしてあげ、神社由来について説明してあげた。

 また原生林が望まれるところに立ち寄り標高順にスダジイ、ウラジロガシ、イスノキ、アカガシの順に常緑広葉樹(照葉樹)の垂直分布が見られる極相林を見てもらった。

 眼前に広がる極相林を見て「すごい」と感心されていた。

 写真は、御岳に咲くキリシマミツバツツジと、国の天然記念物、自然環境保全地域、森林生態系保護地域に指定され、我が国では、他に比類をみない暖帯林であり、世界的にも貴重な植生となっていて、この稲尾岳の照葉原生林を写真で見ゆ。

 大隅の自然、歴史研究
 坂元二三夫

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